とにかく我慢しないで!疲れた、だるい、寝れない急性期の看護師へMRが日々感じる事
「現役MRのユウトです。仕事上、様々な病院に訪問して看護師さんとお話しする機会があります。
病院によって全然看護師さんの働き方が違う事に驚きました。
生き生きしている病院、ひどく疲れた様子の病院などなど、、、
今日はお節介だと思いますが、普段看護師さんに思っていることを書きたいと思います。
少しだけお付き合い頂ければ幸いです。」
急性期病院の看護師さんほど疲れているイメージがあります。
それは対人関係よりも労働環境が整っていないというイメージが強いです。
例えば、
残業が多いので、スタッフ間でピリピリしている。
やる気がしない、将来的に夜勤を続けられるか心配で、できる限り日勤だけの生活がしたい。
情報収集のため、朝早くから出勤し、通常業務を行い、時間外が多く、チーム会、学年会、病棟会、研究など話し合いが多く、休みの日も出勤することが多い。
帰宅時間も22時を越える。次の日も日勤だと家事ができない。
帰宅してもただ寝るだけ、、、また明日も遅くまで働かないと、、、と思うと憂鬱になります。
仲良くなった看護師さんから自分の体験や友人の体験を教えてもらいました。
働き方改革と言われていますが、こんな労働環境はきつすぎると思います。
だから急性期病院で疲れた、だるい、寝れないなどの症状を感じたら、絶対我慢しないでください。
まずは自分の身体と素直に向き合って欲しいです。
倒れてから、病気になってからでは遅いんです。本当に自分の身体と心を大切にしてください。
目次
急性期病院の看護師が疲れる、だるくなる、寝れない理由
仲良くなった看護師さんから急性期病院の看護師の業務について聞きましたが、ビックリしました。
とにかく患者さんの急変や緊急手術などで目まぐるしく時間が過ぎます。
その中でレポートなど様々な内勤業務もしなければいけないそうなので、とにかく忙しいと言っていました。
調べている中で、その急性期病院の看護師の勤務状況は前々から問題になっていたことを知りました。
が、実態はまだまだ急性期病院の看護師の業務はかなり忙しく、心身ともにきつい時があると聞きました。
その忙しさが一番の原因です。
やりがいを求めて急性期病院の看護師になられた方も多いかもしれませんが、疲れたと感じた時は一度立ち止まって、ご自身の身体を一番に考えてあげて欲しいです。
絶対それ以上無理したらダメです。
将来、急性期病院に明るい未来があれば良いですが、、、正直厳しい未来が予想されます。。。
急性期病院の今後について
看護師の補充により急性期病院は7:1が進み、比較的にラクになったと、、、厚労省は発表しています。
もしかすると一部の病院では看護師の労働環境が変わってきているのかもしれません。
ただ忙しすぎる病院が存在するのも事実です。
大前提に日本は急性期病院が多いです。
これは歴史的に急性期治療に力をいれ、診療報酬を手厚くしたためです。
これからの人口動態を考えれば、急性期よりも回復期、慢性期、地域包括ケアなどの病棟数を増やさなければならないと言われています。
そんな中、各都道府県は今後の2025年問題に向けて、地域医療構想が練り直されベット数が見直されることが決まっています。
お勤めの病院も急性期のベットを慢性期などに移す流れが出るのではないでしょうか?
急性期病院は労働環境は悪くなる可能性が高い。疲れて、動けなくなる前に自分を大切にしてほしい
そうなれば考えてほしいのが、救急搬送される患者さんは減るのか?という疑問です。
2025年に団塊の世代が75歳以上になることは戦争やパンデミックが起こらない限り、決定しています。
徐々に高齢者の比率が増えてきます。
そうなると思ずと救急搬送、急性期病院にかかる負担が厳しくなってくることは容易に想像できます。
実際、年齢別に見た救急搬送の割合が総務省からデータが出ています。
65歳を境に急病の搬送が急激に上がってきています。
この現実を、現場で働いているかたは肌で実感されていると思いますが、今後さらに忙しくなる可能性が急性期病院には秘められています。
今、疲れた、、、だるい、、、、寝れない、、、と悩みを抱えている看護師さんに残念ながら今後も急性期病院だと労働環境がよくなる可能性が低いのが事実になっています。
さらに追い打ちをかけるように医師の働き方改革が看護師の業務を増やす。。
病院内の時間外勤務、特に勤務医についてはYahooなどのトップニュースになったりしているので話題です。
そんな中、総務省のどえらいデータを見つけてしまいました。。。
医師>>>看護師の時間外の問題です。
年間就業日数が200日以上の正規職員を対象に、1週間の労働時間帯の分布を人数構成比で表しています。
全職業総数や看護師では、週35~42時間に集中しています。
看護師はシフト制が確立しているからバラツキがないようになっていると厚労省は解釈しています。
一方、医師の労働環境は問題と大きく取り上げられています。(これも事実ですが、、、)
これをうけて労働時間に関する制度の見直しの中に「医師」の労働時間が個別に問題視されています。
今後5年間で議論を行い、結論が出ます。日本医師会でも議論に上がっています。
余談ですが、医師会の影響力は政治家にとって最大限に考慮される分野です。
今回の診療報酬でも薬価はかなりダウンしていますが、医師の取れる技術料はアップです。
話が逸れてしまいましたが、おそらく今回の働き方改革に関しても医師会にとって悪い方向にはしないでしょう。
その中で医師の業務を看護師に振ろうという噂話も聞いたことがあります。
つまり、ここまでざっくりまとめさせて頂くと、、、
医師の時間外が問題→看護師に業務が振ってくる。。
将来、急性期病院の看護師の労働環境が改善される可能性があれば、留まる選択肢も1つだと感じていましたが、非常に厳しい労働環境が今後待ち構えている可能性の方が高く、記事として書こうと思いました。
本当に我慢しすぎないでください。
看護師には色々な活躍する場所があって、今後スポットがあたる在宅(訪問看護師)って道も1つだと思います。
人数も増えてくるのは間違いないですし、需要に対して共有が間に合っていないので、ある程度融通が利くと訪問看護師の方から教えてもらいました。
医療の流れは在宅が中心になってくる。需要も増えるのは間違いない。
では今まで急性期病院が中心の医療は今後どこに向かうのでしょうか?
それは「在宅」だと言われています。
医療関係者であれば「地域包括ケアシステム」と呼ばれる仕組みはご存知だと思います。
今までの考えは病院が中心でしたが、今後は患者さんが中心になり重度の要介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしい生活を人生の最後まで続けることができるように、地域全体で助け合っていくというシステムです。
この地域包括ケアシステムを円滑に回すために在宅がキーとなってきます。
診療報酬もこの在宅に手厚い方向なんです。
この流れは2012年の診療報酬からあり、訪問看護ステーションの数も右肩上がりになっています。
全国訪問看護事業協会から発表になっている訪問看護ステーション数の推移です。
青は厚労省、赤は全国訪問看護事業協会が算出した数で、若干のズレはありますが、右肩上がりなのは確かです。
ただ、、、この急激な伸びに訪問看護師が足りていなく、現在急激な売り手市場になっているんです。
とある経営者に聞いたんですが、ある程度の希望は聞くから訪問看護に興味をもってる人は就職して欲しいと言っていました。
僕が仲が良い元急性期病院の看護師さんも訪問看護師になり、夜勤なしで働かれています。
色んな訪問看護師のブログを見てみてわかったこと
転職してよかった人も悪かった人、ともにいるようです。
ただ色んな意見をみて思ったのは、みんな事前調査がしっかりしていないように感じました。
転職してたまたま良かった人、悪かった人が多すぎます。。。
事前調査には
管理者の考え
勤務形態
給料
待機の頻度などについて
リハビリスタッフの数
医療機関との連携
くらいが必要だと感じました。
中でも事業所の方針、管理者の考えが重要です。
会社でもそうですが、リーダーのビジョンに面白みがないと自分と共感する部分が少ないと絶対楽しくなくなってきます。
組織が大きければ大きいほど感じ取りにくく、組織が小さければその方針はダイレクトに自分に影響を与えてきます。
訪問看護ステーションは事業として小さいケースが多いので、後者ですね!
だからこそ自分の考えに沿った訪問看護で働ければ、すごく楽しく仕事ができるはずです!
転職を失敗しないために転職サイトの活用をおススメします
だからこそなんですが、転職サイトに登録することをおススメします。
事前情報を調査するには限界があります。
転職会社は数社ある訪問看護ステーションの内部資料などさまざまな資料を持参しているので、あなたが希望を伝えればそれに適した訪問看護ステーションを紹介してくれます。
もちろん給料交渉など個人ではなかなか言いづらい部分も交渉してくれるので、失敗しないためにも転職サイトの活用は必須です。
ちなみに僕の仲の良い訪問看護師になった方はマイナビ看護師を利用したと言っていました。
理由は圧倒的な訪問看護師の求人数です。
3418件(2018年6月14日時点)があります。
全国津々浦々の求人があり、さらに求人が多いので自分の希望に合致した案件を紹介してくれるそうです。
大手なので労働環境や給料交渉などスムーズに行われたと教えてもらいましたよ。
利用も無料なのが良いですね!
まとめ
転職を考える方はマイナビ看護師での転職がおススメです
僕が想像していた以上に、看護師の方の苦労は想像以上でした。
特に急性期病院の看護師さんは病院内で患者さんが転倒して骨折しないように、かなり神経を使って退院を目指して看護の業務をしていると聞きました。
その気遣いや日々の業務が積み重なり、ずっと疲れている状態が続くんじゃないかと思います。
本来、看護とは普通の生活をするためにカムバックするためのものであり、そんなに手厚く看護をすると普通の生活に戻れるはずがない!ととある先生におしえてもらいました。
回復期などの病院に行けば、そこまで手厚くはできない。。
そうすると患者さんは「前の病院ではもっと看護してくれた」と言うそうです。
回復期病院の看護師さんは急性期病院の看護師さんに不満を持ち、ひどい場合は問合せまでするそうです。
激務な上にそんな苦情まで寄せられている急性期病院の看護師さん。。。
我慢しないで、自分に素直になって、在宅という新たなフィールドに転職するのも1つの手だと今回、感じました。