MRが英語の必要性を感じるたった1つの理由。だからみんな勉強してるんです。
「MRになって感じたことは自分の英語力の無さです。。
英語の医学論文などもスラスラ読めないですし、最新の情報を入手するのに苦労しています。。
周りの先輩も勉強しているし、何より新入社員の英語力ハンパないっす!
これからの時代、MRも英語は必須っす!英語の勉強あるのみっす!」
5年以上前までは、就活生から外資系の英語ってどんなんですか?って以前は質問を受けていました。
「外資だからって英語を使う機会はないよ。
むしろ内資系の方が英語が必要だと思うよ。
だって、外資系はあくまでも日本支社です。
内資系は海外にどんどん出ていく方なので、海外勤務の可能性も高くなりますし、外人と話す機会も増えます。
しかも伝えたいことを伝えられないと会社としての機能が損なわれちゃうよね。
だから内資系の方が英語必要だよ~」
こんな感じで回答してたんですが、、、
けど5年ほど前から、マナブくんのようにMRって英語必要?って聞かれたら少し変えています。
時代の変化を感じてるからです。。
正直、MRとして働いていて、昔も今も英語力っていらないです。
先生から要求されたこともないですし、大手なら先生からの問い合わせも自己学習でも本社の学術にメール1本で回答してもらえます。
そういった意味で英語の必要性は感じません。
じゃあ、なんでみんな英語を意識して勉強するんですかね?
そんなMRの英語事情を内部から鋭く切り込んでいきます。
目次
現役MRの英語力を検証してみた
2017年某日、外資系大手製薬会社に勤める田舎の営業所メンバーでTOEICを受けました。
理由は単純明快!
今回の質問してくれたマナブくんのように
「今後、MRでも英語が絶対必要になる」
と感じたためです。総勢8人の気合120%の精鋭です。
ただ今回は、現時点の自分の英語力を確認してみようといったものでした。
815点!!
すいません。。。僕のスコアじゃありません。笑)
先輩のスコアです!(これ以降、T先輩と呼ばせて頂きます。)
僕は400点台でお恥ずかしくて、皆さまにお見せできるレベルじゃありません。。。焦)
つまり、僕は自他ともに認める英語コンプレックスなんです。
ちなみに、この先輩を除いて、その他のメンバーも300~500点台しかとれていませんでした。
トホホ、、、
とその時はみんな思いましたが、2回目受けたのは3人だけでした。。
みんな挫折を味わって、気合120%の精鋭たちは消えていきました。。。
英語はできないけど、営業成績、最新の情報も知っているのはボク>T先輩、それはなんで?
自称:英語コンプレックスの僕ですが、営業成績はT先輩よりも良いです。
薬の情報も僕の方が知っています。
PubMedも定期的にチェックしているので、最新の情報もバッチリです。
Pubmedって英語じゃないんですか?と疑問に思われた方も多いと思います。
たしかに英語です。
すべて英語です。
日本語なんてどこにもありません。
けど分かるんです、読めるんです。
経験のある方はお感じになられたかもしれませんが、医学論文は同じ領域であれば同じような単語ばかりが出てきます。
プロトコールや結果も図やグラフで丁寧に説明してくれているんで、雰囲気で理解できます。
ねっ!
縦軸がsurvival(=生存率)、横軸がmonth(=月)
placebo(=偽薬)が一番成績が悪いんだ~って直感的に分かりますよね。
丁寧に説明してくれているので、すごく助かります。
その他に、気になるポイントとして患者背景や最後のディスカッションは最低限目を通しますが、結果が既に分かっているので、理解もしやすく、1時間もあれば理解はできます。(基礎の論文は非常に難しいので読んでいません。。専ら臨床系のみです)
医学論文に関して言えば、読めるというより慣れが重要な要素ですね!
つまり、MRに英語力は必要ありません。
情報を入手するツールはいくらでもある
Pubmedじゃなくても、m3などの医療系サイトや医師や薬剤師、スタッフのかたもブログなどを見るだけで最新の論文を要約してくれているサイトもあります。
TwitterやFacebookなんかも情報源としては使えます。
Twitterしているので、よろしければフォローお願いします(笑)
だからもう一度だけ、、、
MRに英語力は必要ありません。
様々なツールを知っているか知っていないか、使っているか使っていないかで情報量は決まります。
AIの発達で今後、英語の情報も簡単に日本語で入手できる未来はすでに見えている
英語力はGoogle先生を中心とした技術が解決してくれてるんですよ。
TwitterでもFacebookでもなんでも最近翻訳機能があるのご存知でしょうか?
今朝の僕のツイートなんですけど、、
ほらっ!
「ツイートを翻訳」って書いています。
間違いなくIT・AIの発展とともに近い将来、言葉の壁はなくなります。
実際、すでにこういったサービスが無償で提供されているので、以前のような英語ができないと言葉を理解できない世界はなくなってきています。
では、なぜMRは英語の必要性を感じているのか
MRとして英語力が必要ない、必要であっても技術がそれを解決してくれると言いました。
なんでみんなTOEICを受けるんでしょうか?
それは内勤に異動したいからです。
社内公募の条件にTOEIC600点以上などの条件がついています。
人事の知り合いに聞いたのですが、必須条件と記載しているが、あくまでも目安だと言っています。
当然、公募なので、採用した後にその部署で活躍してくれる人材を取ります。
外資も内資も本社には外人がいます。
いなくてもグローバル会議に参加すれば、自然と英語が必要になってきます。
そのための指標がTOEICらしいです。
T先輩にTOEIC勉強法について教えてもらいましたので、良ければそちらの記事もご覧ください。
やると決めた以上、目標をしっかり持とう!
昨年の試験から脱落者が5人もいます。。
それなら上達できません。。
英語をやると決めた以上、ゴールをしっかり持つことが継続力につながると思います。
そのゴールも点数じゃなくて、TOEIC600点をとれて見える世界を創造することがより継続力につながると思います。
ちなみに僕はMRとして、ずっとキャリアを考えています。
MRのキャリア志望なので、英語は必要ないんです。
けど英語しています。
んっ??
違う夢があるんですよ!!
ヨーロッパサッカーを毎年見に行きたいんです!
その夢を実現するために、今は必死に勉強していますが、
TOEICは必要ない事に最近気づきました。。。笑)
みんなTOEICの点数ばかりをゴールにしている。実はそれはただの通過点。
なので、正直TOEICの点数は目安です。
社内公募でも人事の知り合いが言っていたようにあくまでも目安なんです。
採用してからの可能性をみて、社内公募も採用します。
極端に言えば、TOEICが300点台であっても、面接でスピーキング・ライティング・リスニングが完璧なら英語力はクリアです。
英語、ENGLISH、EIGO、、TOEIC、トーイック、、などといつも呟いている同僚を見ると、内勤に移ってやりたいことを明確にすることの方が大切なんじゃないかと感じます。
その中で英語が必要な場合もあります。
開発にも知り合いがいますが、開発は英語の読み書きができればOKらしいです。
国際共同治験が盛んになってきているので、責任者が外人になることが多いためです。
やり取りはメールのみ。
責任者は全世界からの問い合わせに対して回答するので、メールじゃなきゃ対応できませんよね。
そんな感じで必要な英語力が何なのかを見極めたうえで勉強することをおススメします。
ぼくの場合はスピーキングとリスニングができればOKです!!
なので、TOEICの穴埋めなんて意味を成しません。。。
空き時間を有効活用して英語のリスニング・ライティングのトレーニングをするべき
MRの1日の流れを以前ブログで紹介しました。
気になる方は過去の記事をご覧ください。プライマリー、希少疾病領域のMRの1日の流れを経験に基づいて書いています。
そこでは
移動時間が多い
アフターファイブの充実の重要性
を書きました。
幸いに僕は移動時間も多く、待ち時間も多いので、スピーキングやリスニングなどの時間にも活用しています。
おススメの教材はコレです
移動時間が多い人が活用できるのはスタディサプリ ENGLISH(リクルート)が一番良いと思います。
1000円/月でスピーキングとリスニングの練習ができます。
自分の発音がネイティブに通じるのかも判断してくれるので、英語コンプレックスの僕でも自信につながりました。
リスニングの速さも選べるので、まずはゆっくり聞いてみて、慣れれば早くすれば聞き取れるようになってきます。
マジで英語コンプレックスですが、これは空き時間を有効活用しているだけなので、苦になっていないです。
しかも1000円/月って、日当の約1/3です。昼食1回分ですよ。
スタディサプリ ENGLISHの公式HPで確認する方はクリック
で、時間がある人は英会話教室にいっても良いと思います。
MSLの友達は電話でマレーシア人と英会話レッスンをしてるみたいです。
今度、感想を聞いてみようかな~
ドクターの英語力
大学病院のドクターは話せます、読めます、しゃべれます。
以前大学病院を担当していた時、演者が外人でした。先生はむちゃくちゃ楽しそうに英語で会話していたのを覚えています。
また基幹病院のドクターもほとんど遜色ないレベルです。
夜遅くに外人の英会話講師を病院に呼んだりして、複数人で勉強会もされていたります。
開業医の先生は話せない人もいますが、基本的にドクターは海外留学を経験されていますので、生活できるレベルの英語力はあります。
海外からの留学生もちょくちょく大学病院に来ているので、当然と言えば当然ですが。。。
最近の製薬会社のWeb講演会も海外からの発信だったり、講演会自体が海外からの演者を招聘していて、通訳なしの講演会もあったりします。
(裏話ですが、海外演者の場合、事前の打ち合わせに長くかかるようですね。同時通訳の場合、通訳の人も医学用語を理解していなければいけませんし、マーケティングも伝えてほしい内容も演者に伝えないといけないですし。。。)
まとめ
今後ITの発達でさらに必要なくなる可能性があります。
MRが英語を必要とする理由は内勤へのキャリアアップです。
MR以外の職種にキャリア変更するのであれば必要な場合もありますが、その時はTOEIC一辺倒にならないように、、
必要であれば、空き時間を有効して英語を勉強しよう
今までの経験上、MRは英語必要ないですね~。
これは、外資でも内資でも同じだと思います。
ただ自分のキャリアを考えた時、英語が必要であれば勉強する必要がありますし、その姿勢を会社に見せることは凄く重要な事だと思っています。
年収を下げないMR人生計画も書いていきますので、気になる方はそちらもご覧いただければ幸いです。