メガファーマの特長を10年勤務のMRが考えた。そこには魔物が潜んでた…
こんにちは、ユウトです。
MRをして10年も経ったちゃいました!多くの上司、同僚と仕事をしてきました!
さて、先日以下のツイートをしました。
メガファーマって魅力的ですか?
メガファーマに10年以上勤めた僕が感じるのは、30%の人に向いていて、70%は不向きだと思う。
意外に少ないように思うけど、70%は人生を無駄にしてると思った…
— ともちん (@yutomr55) February 28, 2019
メガファーマって魅力的ですか?
メガファーマに10年以上勤めた僕が感じるのは、30%の人に向いていて、70%は不向きだと思う。
意外に少ないように思うけど、70%は人生を無駄にしてると思った…
10年以上前、就職活動をしていた時、必死にメガファーマに入社することだけを考えていました。
無事入社でき、10年経った率直な感想です。
上記ツイートを深堀しつつ、私見を述べていきたいと思います。
目次
メガファーマの特長を10年勤務のMRが考えた。
メガファーマの特長を考えてみました。
【メガファーマの特長】
・組織として確立している
・MR活動をフォローしてくれるシステムが充実している
・人材育成の環境が整っている
・ホワイト企業が多い
・お金が潤沢で、多額の研究費に費やせる
・世界中でビジネスをしている為、安定した売上高
一言で表すと「安定」という言葉がしっくりと当てはまる。
メガファーマの特長=安定
本当にメガファーマは安定した会社が多い。
上記にあげた手厚いサポート体制を実現できるのも2つの特長があるからだと考えています。
【メガファーマが安定している理由】
①医薬品という業界
②メガと呼ばれるほどの規模
①医薬品という業界
今まで多くの仕事がなくなり、生まれてきました。(下記参照)
現代の人が見たら、笑っちゃうような仕事です。
だけど、当時は必要な仕事でとても重宝されていたとインターネットには書いています。
つまり今、当然と感じている仕事も10、20年後には終わっているかもしれません…
ただ、医薬品が消えてしまう可能性はほぼゼロに近いです。
医薬品は人の健康を維持するために、なくてはならない産業の1つだからです。
どんなにお金持ちでも命には終わりがあります。
いつの時代も「健康」というトピックスは景気に関係なく、人々が惜しみなくお金を払います。
しかも日本は国民皆保険で、誰でも同じ医療が提供される世界にも類を見ない制度が整っている。
医療費のほとんどは国のお金で支払われているので、非常に安定した産業です。
②メガと呼ばれるほどの規模
医薬品業界の安定はご理解いただけたかと思います。
さらに、メガと呼ばれるほどの規模が重なると安定し過ぎる会社になります。
医薬品の利益率は非常に高い事で有名です。
一方で多額の研究開発費が必要になるので、バクチの業界ともいわれています。
代表的なのが「ギリアド・サイエンシズ株式会社」です。
C型肝炎で一世を風靡し、NASH治療薬でさらに成長を試みましたが、まさかのNASH治療薬が治験失敗になります。
まだ軽症患者の治験結果が公表されていませんので、100%失敗ではありませんが、治験失敗は株主にインパクトのある発表でした。
ただ、ギリアド・サイエンシズ株式会社は資本力も大きくM&Aを示唆しています。
これがベンチャー企業になると、失敗=破産に繋がる恐れがあります。
メガファーマになればなるほど、万が一ミスした場合でも取り返しがつきます。
メガファーマの魔物は安定
10年以上メガファーマで働いてみて、本当にその恩恵は感じています。
とある製品が開発失敗に終わっても、残念…と思いながらも、違う製品があるから大丈夫と心の奥底では思っています。
本当にメガファーマの最大の特長は「安定」だと実感した10年です。
ただ…この安定こそが魔物だとも思っています。
安定に身を任せてしまい、欲を失い自ら成長の機会を失くしている人が非常に多い。
ぬるま湯につかりながら、知らない間に茹でガエルになっている可能性が高いのがメガファーマの社員の特長だとも思っています。
変化をしない人は茹でガエルになり、会社に依存しなければいけなくなります
メガファーマの安定を期待するばかり、成長の機会を失っている人が多いです。
そんなMRほど、いつまでも会社の中で生き残れると思っています。
昨今の製薬会社にリストラの嵐が吹いています。
メガファーマの安定神話を信じていた人にとっては戦々恐々の話題で、いつ自分が首を切られるのかをビクビクしています…
強制退職させる事はできませんし、確かに残れますが、正確にはしがみついているだけです。
自分の人生なのに、家族と離れ離れになり単身赴任を余儀なくされるケースを多く見てきました。
一方で、リストラになった時に待ってました!と言わんばかりに手を上げている人もいます。
手を上げなくても、ビクともせず淡々と仕事をこなしている人もいます。
その割合が30:70(=リストラが関係ない人:怖い人)の印象です。
この30%の人は常に自主的に行動しています。
あくまでも会社はビジネスパートナーの位置づけで働いている人が多い印象です。
30%の中にはいろんなタイプがいます。
会社の中で出世欲が強い人、経済的独立している人、特技を持っている人、資格を持っている人…
会社はあなたの人生を守ってくれません、自分の身は自分で守らないといけません
最終的に会社はあなたが思っているほど、お人よしではありません。
ひどい言い方をすると、人を数字でしか思っていません。
あなたが会社に依存すればするほど会社の思うつぼになります。
例えば、会社の仕事を一生懸命して、不幸なことにうつになったとします。
会社は最後まで見てくれません…むしろ辞めた方が良いんじゃないですか?と寄り添ってきます。
実際の現場でうつになった所長を目の前にしていました…
そして、すぐ変わりの上司が赴任してきます。
何事もなかったように、時間は過ぎていきます…
だからこそ自分の身は自分で守らないといけないですし、お金の問題をまず解決することが凄く重要だと思っています。
今の時代、お金を稼ぐ方法は何とでもありますし、気になる方は下記記事をご覧いただければ嬉しいです。
関連記事:【MRの日当がなくなる!?早めの対策でお小遣いを死守しましょう!】
だから支店長以上は転職を経験している人が多い
製薬会社で生き残ろう!出世してやろう!と思っている人の経歴を想像してみてください。
具体的には「支店長」「若い所長」の経歴です。
異業種からの転職や業界内での転職を経験している人がほとんどじゃないですか?
たたき上げで支店長までのし上がっている人もいますが、ほとんどが転職を経験している人が多いです。
それは何故なのか…
私は会社をビジネスパートナーとして考えているためだと思っています。
自分のキャリアを考えた時に、今の会社で生き残るのがベストなのかそれとも時代の流れに乗って違う会社に行くべきなのか…
これを常に意識しているから、自然と転職という選択肢が生まれている感じが彼らと話していてします。
同僚が転職した際、
たたき上げの50代の所長は辞めることにもったいないと言います。
支店長は、その選択肢を肯定してくれたそうです。
もちろん辞める理由がオンコロジーMRとしてチャレンジしたかったと本人の希望が通った転職だったこともありますが、この2人の意見は正反対で会社との関係を表していますね。
だから支店長以上の人は転職への考え方は前向きだし、多くの転職を経験している支店長が多いのだと思いました。
幸いにも製薬業界は業界内での転職が多く、年収も高いので無料でハイクラス転職が使えます。
まとめた記事もありますので、気になる方は関連記事をご覧いただけると嬉しいです。
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