【コントラクトMRのブログ】年収1000万円を捨てて、CSOの世界に飛び込んだもう一つの理由
こんにちは、ユウトです。
大手外資系製薬会社のMRとして10年以上働き、年収も1000万円を超えていました。
もしかすると数年後に所長になれていたかもしれません。
そんな立場を捨てて、異業界ならまだしも、コントラクトMRになって、、、なんで?
こんな意見を言われるときが多いです…
家庭の事情がメインですが、実はもう2つ狙いがあります。
今日はその辺を深く掘り下げていきますね。
目次
【コントラクトMRのブログ】年収1000万円を捨てて、CSOの世界に飛び込んだもう2つの理由
1つは、MRの働き方が変わるからです。
僕の中ではコントラクトMRを経験=その変化に対応できると考えたからです。
2つ目は多くの人にMRになって欲しいからです。
それでは、どんどん深堀していきますね。
これからの製薬業界を考えてみる
どう考えても縮小します。
ここに異論を唱える人はいないでしょう。
これからの製薬業界は以下の2つのキーワードの元、縮小していきます。
・毎年薬価改定
・新薬開発の難しさからスペシャリティ領域への舵取り
詳しくはこちらの記事に書いていますが、新薬開発のハードルの高さや人口減少で行われる国策の影響によるものです。
そして、ここにきて人口減少が加速しています。(今後さらに加速します…)
関連記事:人口自然減、初の40万人超…死亡数は戦後最多(読売新聞)
製薬会社は、この対策として中国を中心とする海外市場にビジネスチャンスを求めています。
言い方を悪くすれば、日本市場に期待をしていません。
関連記事:【18年度通期集計】主要製薬27社、海外売上高比率5割に(日刊薬業)
なんなら医療機器にだって手を出したりします。
関連記事:製薬大手、医療機器で体質強化 大日本住友や田辺三菱(日本経済新聞)
当然ながら、
・販売ルートを確保していないのに、いきなり海外売り上げが数倍になる!
・医療機器が空前の大ヒット商品が明日発売!
こんな夢物語はありません。
ですので、多くの製薬会社が現在、手を打っている策は目が出ても5~10年後になると予想しています。
ただ…時間は待ってくれません…MRの人件費や営業所などの固定費の負担はどんどん企業を蝕んでいきます。
MRが激減するのは当然。数年前のアメリカと同じ
この記事を見た方も多いかもしれませんが、2018年の1年で約2500人ものMRが退社しています。
関連記事:本誌MR数調査 たった1年で2500人超退社 早期退職導入で減少加速(ミクスオンライン)
これは数年前のアメリカと同じ現象です。
現在の日本国内のMR数とアメリカのMR数はほぼ同じと聞きました。
関連記事:コントラクトMRの将来性について大手外資系製薬会社の人事部長に聞いてみたよ。アメリカの現状と比較!
そして、アメリカのMR数が減ると同時に製薬会社が行なった対策をご存知でしょうか?
営業所の廃止です。
アメリカの広大な土地でさえ、ニューヨークとロサンゼルスにしかフロアを置いていない製薬会社があるのは事実です。
世界第3位のノバルティスも8事業所、米国に本社を置くイーライリリーでさえ6事業所です。
日本は47都道府県に1つは営業所を置いています(しかも1等地で、セキュリティ対策も万全な生命会社ビル)
外人からしたらアンビリーバボーな考えです。
そのため、外資系を中心に同じような波は日本国内に早ければ今年中に流れてくるはずです。
アメリカのMRが次にとった行動は?
少し余談になりますが、アメリカのMRが減少時代にとった行動はMBAを取得しようと行動しました。
ただ時代が10年前ですので、MBA取得が時代の流行であった時代です。
決して否定はしませんが、今の時代からわざわざ2~3年かけて1000万円近く費用も掛かるMBA取得するのはメリットが薄いような気がします。
勝手な予想ですが、今の日本の状況がアメリカで起こっていたら、アメリカ人はフリーランスを目指すでしょうね。
関連記事:「フリーランス実態調査」(2018年版) の調査結果を発表(日本経済新聞)
僕はコントラクトMRに変化します
少し話が逸れてしまいましたが、この時代の変化の中で自分が生きる道を考える必要があります。
企業は生き残りますが、そこに自分が生き残れるかは……不明です。
少なくとも今までのような気持ちで働いたら40歳以降に未来はありません。
これからは起業家のように企業で働く人が倍増しそうな雰囲気
このような意識がなければ、間違いなく40歳以降生き残れないだろう…
そんな意味でもいつも新入社員の気持ちを忘れないで、働いていきたい!
— ともちん (@yutomr55) June 9, 2019
常に自分を進化させ、時代の流れに逆らうことなく、楽しみながら生きる必要があります。
最終的に僕は1つの答えとして、コントラクトMRになることを決めたわけです。
間違いなくMRの人件費を縮小するために早期退職は今後も行われます。
欠員はコントラクトMRが担うことになるでしょう。
そもそもコントラクトMRに製品毎、任せる製薬会社も必ず出てきます。
関連記事:コントラクトMRの将来性について大手外資系製薬会社の人事部長に聞いてみたよ。アメリカの現状と比較!
そうなれば、部下全員がコントラクトMRになることも想像できます。(極論ですが…)
コントラクトMRをマネジメントすることは当たり前の時代に突入します。
コントラクトMRは製薬会社で働く上で必要な人財になる可能性はあります。
その中で、このコントラクトMRの経験は誰にも真似できない経験になります。
まぁーこんな事を考えていても、少し先の将来しか分かりませんし、そうならないかもしれません。
だれにも分かりませんが、あとは自分を信じて走り切るだけです!
コントラクトMRのブログとして多くの人が目指している正社員MRになるノウハウも詰め込んでいますので、他の記事も読んでもらえたら嬉しいです。
関連記事:CSOのコントラクトMRから中途採用で正社員になるまで僕がやった事(執筆中)
多くの人にMRになって欲しい
実はもう1つ、コントラクトMRを選んだ理由があります。
それは、異業種の営業マンにMRを志望して欲しいからです。
医薬品業界の営業(MR)は凄く待遇に恵まれています。
・平均年収1,000万円超(30代で)
・帰宅は19~20時
・残業ゼロ
・手厚すぎる福利厚生
福利厚生の中には、住宅手当や各種手当があります。
ウソと思うかもしれませんが、圧倒的にお金と時間の面で圧遇されている産業です。
そのMRに異業種からなるためには、コントラクト(派遣)MR→正社員MRが一般的です。
コントラクトMR→正社員MRも派遣先にそのまま入社する転籍やコントラクトMRで経験した事を元に転職活動をして内定を貰う2パターンがあります。
ただどちらもコントラクトMRとして活躍をしなければ正社員の道は開くことができません。
その道しるべとして、僕の経験してきたノウハウを全て詰め込んで、自分が経験してみようと思ったから、コントラクトMRを志望することにしたのです。
関連記事:CSOのコントラクトMRから中途採用で正社員になるまで僕がやった事(執筆中)
1つ注意点があります=以前とは環境が違う
異業種からMRになった先輩MRは数多くいます。
僕のお世話になった先輩も多くは異業種からの転職組です。
転職組が口を揃えて言うのが、こんな優遇された業界はない!と言います。
ただいつまでもそんな状況が続くわけもなく、徐々にMR(医薬品産業)への風当たりも強くなってきています。
例えば、日当を廃止している会社も出てきています。
日当とは給料と別口座に支払われるお金です。(1日3,000円程度で非課税!)
異業種の方から考えるとあり得ませんが、MRからすれば当然の風習です。
この影響は雇用にも反映してきています。
異業種から直接正社員MRへ転職していた時代もありますが、今はほとんど無しと聞いています。
くり返しになりますが、MR未経験者はコントラクトMR→正社員です。
さらに転籍や採用も時期によって刻一刻変化しています。
特に新薬や適応拡大など需要が見込まれる時期は多くのMRを採用しますが、それが過ぎるとパタッと止まります。
このように需要の高い時期に、高い会社に自分の身を置けるかが重要になってきます。
運な部分も多いですが、ある程度はコントロールできる部分もあります。
しっかり戦略を練って、コントラクトMR→正社員を狙っていきましょう!
コントラクトMRになるおススメの転職サイトもまとめてみました。
コントラクトMRになってMRを目指すかたは参考にしてみてくださいね。
関連記事:本当に役立った未経験からMRになるための転職サイト【25人超の経験者にインタビュー】