現役コントラクトMRが語るデメリット8選【結論:すべて問題なし】
こんにちは、ユウトです。
大手外資系製薬会社に10年以上勤め、30代でコントラクトMRに転職しました。
正社員からコントラクトMRになって感じたデメリットが8つありました。
僕がコントラクトMRになろうと思った時は、メリット・デメリットとともに具体的な記事がありませんでした。
(正確にはMRや元MRが想像しながら書いたものなので、実際働いてみて違う部分も多々ありました…)
結果、知り合いのコントラクトMRにテレアポして教えてもらい、事なきを得ましたが、知らずに入社してしまうと大変です…
現役コントラクトMRが実体験に基づいて書いていきますので、これからコントラクトMRを目指す人にとって、きっと参考になると思います。
それでは本編をお楽しみください。
目次
現役コントラクトMRが語るデメリット8選
僕が感じるコントラクトMRのデメリットは次の8個です。
❶給料が低い(メーカーと比べると)
❷派遣先のシステムに慣れる必要がある
❸上司がコントラクトMRを理解していない時が多い
❹変な気遣いをする
❺2重報告
❻派遣元の都合で契約が終わる場合もある
❼メーカーの需要に左右される
❽契約期間中のCSOからCSOへの転職は厳禁
総じて言えることは無駄が多すぎます。
それでは1つ1つ説明していきますね。
給料が安い
一番の気になったのがこれになります。
大手製薬会社に勤めていれば、35歳には90%以上の人が年収1,000万に到達します。
所長になれば1,400万以上もらえ、支店長になれば2,000万になります。
一方、コントラクトMRは500万程度が多いです。
前職の年収も影響するため、一概には言えませんが、未経験からor後発品メーカーからの転職だと500万円程度です。
それでも僕のコントラクトMR同期は、前職と比べ上がっている人が多かったです。
気にならないかもしれませんが、僕の年収は、1,000万から550万になりました。
笑えない程、今年の納税が厳しいです…
ただ全職種の平均年収を考えるとまだまだ高いですけどね。
派遣先のシステムに慣れる必要がある
コントラクトMRには1~2年の契約期間があります。
想像して頂けると分かるのですが、どんな会社にも社内の略語だったり、独自のシステムがあります。
それに慣れるまでに3か月くらいかかります…
会社の歴史も含めて社員と同じレベルまでになろうと思えば6か月~1年はかかります。
「コントラクトMRとしての契約満了の時にやっと社員と同じレベルになっている」こんな状態です。
そして、この契約更新できなければ、違う会社のコントラクトMRとして働きます。
また一から派遣先の会社のシステムを勉強しなければいけません。
地味ですが、システムに慣れるのも人一倍の労力が必要になります…
上司がコントラクトMRを理解していない時がある
派遣先の所長や支店長は基本的にコントラクトMR未経験です。
コントラクトMRの働き方も特殊なので理解ができていない人があります。
特にコントラクトMRから転籍を目指すMRにとっては、気持ちが萎えてしまいますが、把握できていない上司がほとんどなので、そんなものと割り切るしかありません。
コントラクトMRにはCSOにも上司がいて、有給を取ろうと思っても、申請が2つ存在します。
また日報や月報で活動報告も派遣先の上司とCSOの上司に出しています。
しかもフォーマットが違うというおまけ付…
僕のコントラクトMR数名にリサーチしてみましたが、このような状況を把握しているのはゼロです。
ひどい場合は契約期間だけ働いてもらえればよいとの考えが見えて、適当に対応されるそうです。
コントラクトMRを見下していると感じているようです。
コントラクトMRは未経験や後発品メーカーからの転職組が多いので、先発メーカーに派遣されれば負い目は感じます。
だけど、そんな扱いを受ければモチベーションは下がりますし、最終的には営業所の数字に繋がっていく事をその上司は分かっていません。
コントラクトMRは確実に人数が増えていきます。
コントラクトMRのマネジメントも重要ですよ~所長の皆さま★
気遣いをする
コントラクトMRは所詮、派遣MRです。
派遣先に迷惑をかけないように指導されていますので、気遣いをする時が多いです。
そのため、年下でも年上でも関係なく丁寧に接します。
開示できる情報はどんどん開示しています(向こうは何も開示してくれませんが…)
例えば、大学担当者とそのバイト先の先生の情報を共有します。
バイト先の病院の採用薬や競合情報、その先生へのアポイント状況などなど…
基本情報ですが、多くのMRは情報共有できていません。
ひどい場合だと先生へPRした内容や反応も共有していない人がいます。
正社員同士であれば問題になっても大事にはなりませんが、コントラクトMRだと少々面倒な事になります。
一番厄介なのが、CSOの上司と派遣先の上司の面談でチクリと言われる事です。
そんなんがキッカケでリプレイス(再配属)された人も聞いた事があります。
2重報告
CSOに提出する書類と派遣先に提出する書類があります。
代表的なのが、日報、清算、月報、有給申請です。
コントラクトMRになって一番面倒なのが清算です。
派遣先の上司の承認、CSOの上司の承認、CSO側にメールでその旨を伝える、CSO側に原本を送付する
この4ステップで初めて口座に振り込まれます。
振込みも月に1回しかありません…(CSO会社によると思いますが)
そのため北海道の僻地を担当している人は、毎週飛行機を利用するのでクレジットカード請求が40万になったこともあるそうです。
一気に40万の引落しに耐えられる口座を持っておく必要があります。
(振込みが1回/月なので振り込まれる前に引き落とされます…)
このように同じ報告を2つの会社にしなければいけませんので、、、、めんどくさいっ!!
派遣元の都合で契約が終わる場合もある
最悪のケースですね…
知っている限りの最短では3か月で終了した場合もあると聞きます。
その他にも契約期間に関わらず全コントラクトMRをカットしたケースも…
理由はコストの問題がほとんどです。
・新薬が予想以上に売れなかったので、短期的にコストカットをする必要があるので、コントラクトMRを切った
・会社を買収するためにコストカットする必要があるので、コントラクトMRを切った…
派遣先に行ったときに過去にそのような経験があったのか聞いてみる事をおすすめします。
過去にそのような経験がある会社は非常にシビアと考えた方が良いでしょう。
メーカーの需要に左右される
コントラクトMRの需要が出る時は次の2つです。
・新薬、適応拡大を控え短期的に人が必要になった時
・退職者が多く、すぐに人を補充する必要がある時
つまり全て製薬会社の都合で決まります。
派遣なので当然といえば当然ですが、いざコントラクトMRになると契約期間が終了した時のその後も考えてしまいます。
僕は勤務地優先でプロジェクトを決めてもらっていますので、プロジェクトは選びません。
そのため、大手、中堅、外資、内資、後発…どの会社でも勤務地優先で働くつもりです。
どの会社に勤めても給料は変わりませんがね…
プロジェクト期間中のCSOからCSOへの転職は厳禁
契約期間中のCSO間の転職はご法度です。
もしやろうと思っても転職できません…必ず不採用になります。
これはCSO会社の暗黙のルールだそうで、過去に1人たりとも成功した人はいないと聞きました。
本当に嫌な人は一度退職してから、転職するそうですよ。
ただプロジェクト期間外、製薬会社への転職は可能です。
過去には競合他社に引き抜かれた同僚などもいました。
まぁー結局のところCSOもお偉いさんは繋がっているでしょうし、コントラクトMRの価値を下げるような真似はしないってところでしょうかね…
コントラクトMRにはデメリットを凌駕するモチベーションがある
今回はデメリットをお伝えいたしました。
正直面倒な事もたくさんあります…
ただ総じて言えることはコントラクトMRは優秀です。
入社して感じました。
少なくとも正社員よりも優秀な人はたくさんいます。
僕が優秀だと思うのは、高いモチベーションと処理能力が高い人です。
大手製薬会社で10年以上働いていましたが、仕事ができる人ほどこの2つが備わっています。
ただ気を付けないといけないのが、優秀だと思われている人の大半が仕事に慣れているだけだという事です。
慣れれば処理能力も早く感じますし、知識も豊富です…
そこで勘違いしているMRはたくさんいます。
そして慣れてくると大半の人はモチベーションが低下してしまっています。
コントラクトMRは高すぎるモチベーションでデメリットを全てをカバーできると考えています。
そうなればメリットしかなくて、今後確実に増えるコントラクトMRを攻略する事は、令和の新常識だとも思っています。
僕がCSOに入社した時、同期にはコントラクトMRは初めてで、MR未経験の営業職の方が多くいました。
MRは特殊な営業職なので、転職に関しても事情を理解した人に担当して頂くとスムーズに進むことが多かった同期に教えてもらいました。
実際、利用した転職サイトなどを教えてもらいましたので、是非参考にしてみてください。
登録自体は無料なので、情報収集のために登録しておく使い方もアリですね。
関連記事:本当に役立った未経験からMRになるための転職サイト【25人超の経験者にインタビュー】
最後まで読んで頂きありがとうございました。