若いうちからMRの転勤の頻度やメリット・デメリットを真剣に考えてみよう
こんにちは、ユウトです。
3月は内資系メーカーの転勤の時期ですね、僕のエリアでも顔なじみのMRが転勤していきます。
悲しい反面、新たな出会いがあるので楽しみでもあります。
さて、先日以下のツイートをしました。
MRをしていたら転勤は必ず訪れるイベント。
転勤は会社によって頻度は違うけど、良い面もあるけど、これからの社会を考えた時、一部の人を除いて無くなっていく制度だと思います。
若いうちにしっかり考えておくべき事だと思っています。
— ともちん (@yutomr55) March 6, 2019
MRをしていたら転勤は必ず訪れるイベント。
転勤は会社によって頻度は違うけど、良い面もあるけど、これからの社会を考えた時、一部の人を除いて無くなっていく制度だと思います。
若いうちにしっかり考えておくべき事だと思っています。
新卒時は日本全国、どこに配属されても大丈夫!と思っていましたが、結婚や子どもが産まれたり、親の介護の問題が出てくると好き勝手にできなくなってきます…
上記ツイートを実体験、先輩のインタビューを通して一緒に考えていきましょう。
目次
若いうちからMRの転勤の頻度やメリット・デメリットを真剣に考えてみよう
現役MRが考える転勤のメリットやデメリットを簡潔に書くと次の通りです。
ただ人生の主導権は会社が持っているので、家族や自分が犠牲になる可能性があります。
では解説していきましょう。
MRの転勤の頻度
会社によって転勤の頻度は違いますが、独自にリサーチした結果、下記の通りです。
MRの転勤は5~10年の頻度が多いです。
理由は家賃補助の支給額が影響を与えています。
MRは全国各地の転勤を承諾している変わりに、家賃補助が手厚くなっています。
家賃の60~80%の補助が出る為、10万円の家にも2~4万円程度で住むことができます。
ただ、長期滞在者になると家賃補助が徐々になくなる仕組みになっている製薬会社が大半です。
そうなれば社員のモチベーションも低くなるので、一般的に転勤します。
MRが転勤するメリット
MRが5~10年で転勤するメリットとしてマンネリ化を防ぐことができます。
MR活動は新卒者も定年間近の社員も基本的に同じ活動をします。
接待や自分でスライドを作れていた時代は、自分の色を出すことは可能でした。
現在は規制が厳しくなり、自分の色を出そうと思ってもなかなか出せないのが本音です。
そのため、新卒者も定年間近のMRも同じ活動をせざるを得ない…というのが実情です。
それなら勤務地を変えて心機一転頑張ってもらおう!といった考えです。
さらに会社としてもリスク管理の一環として転勤は考えられています。
中国やアメリカを中心に賄賂で処方を買うといった問題が取り上げられています。
有名なのはGSKの中国での賄賂問題ですね…
これがきっかけでGSKはMRの評価から数字を除外したのはあまりにも有名な話です。
少し話が逸れてしまいましたが、医師とMRがこのような癒着状態になるのを妨げるためにも転勤が必要と考えられています。
MRが転勤するデメリット
生活が変化することで転勤のデメリットが出てきます。
その変化とは大きく2つあります。
・子どもの問題
・介護の問題
子どもの問題
保育園や幼稚園、小学校までは大きな問題はありません。
ただ中学校、高校、大学になると転勤することも問題が発生してきます。
転勤して家族で移動することも可能ですが、学校を変え、転入試験を受け、転校しても勉強の進行度が違う…などなど色々な問題が起こるので基本的には単身赴任をする人が多いです。
単身赴任をする事で、どんな問題が起こってくるか、先輩のケースから考えてみたいと思います。
とある先輩から、お子さんが小学校2年から10年間単身赴任をしていた話を聞きました。
その先輩はMR→本社の部署に配属され、全国各地を回る仕事をされていました。
そのため、単身赴任でありながら日曜日は移動が必要になったりとご自宅に帰る機会がなかなかなかったと言っています。
ご自宅には、2か月に1度の頻度で帰るのがやっとだったと聞いています。
結果どうなったと思います?
家族の時間の中から、先輩の存在が無くなったそうです…
自分がいない生活リズムが家族でデキていて、自分が帰ると嫌な顔をされる…と言われていました。
子どもが7歳から17歳までの間、奥さま・お子様も大変な事もあったでしょう…
そんな時、一緒に共有できない状態が続けば心が離れていくのは自然の事です。
その他にも結婚式のスピーチで「お父さんは家にいつもいませんでしたね…」と言われてショックを受けた先輩もいました。
家に帰れば良かったのかな…と後悔されていたのが印象的でした…
このように、転勤することで単身赴任が生じ、家族から煙たがれた人もいます。
介護の問題
親が高齢になれば、認知症を始めとする介護の問題が出てきます。
もちろん介護施設にいれたりすることで、少しは負担を軽減できますが、それでも近くでサポートする必要が出てきます。
そんな時、転勤で遠くに住んでいる場合は厳しいですね…
実際、要介護になった親がいる先輩が頻繁に帰っているのを見てきました。
介護保険を使うために色々な手続きが必要ですし、その都度立ち合いの為、帰省されていたのを見てきました。
今後高齢化社会に向けて、ますます考えなければならない問題ですし、転勤も考えなければいけないとも思っています。
だから若い既婚MRは転勤について家族ディスカッションをする必要がある
僕の周りだけでも単身赴任を長期間することで、家族の問題が起こってきます。
仕事も大切ですが、家族はもっと大切です。
少し考えてみましょう。
もし病気で働けない状態になった時、会社は助けてはくれません…(担当が交代するだけです)
家族は親身になって助けてくれます。
会社で不当な扱いを受けても、家族は受け止めてくれます。
つまり家族は偉大です!
だからこそ、若い既婚MRは今後のキャリアについて家族ディスカッションをする必要があります。
・自分がどうしたいのか。。
・家族はどうしたいのか。。
この2軸のベクトルを合わせる必要があります。
勤務地を聞いてもらえるケースを確認しておく
会社側も転勤によって優秀な社員を失うのは痛いので、最近では勤務地限定制度を導入している会社が多くなってきました。
どの会社にも勤務地限定の条件はありますし、その条件は前もって調べておく必要があります。
条件は会社によって様々です。
都市部の勤務地限定は無理だったり、2年程度しか勤務地限定が希望できなかったり…本当に色々な条件が書いていますので、確認することは必須です。
そうすることで最悪のケースは免れることができたりします。
会社によってMRの転勤が少ないケースもある
MRの転勤の頻度は基本的に5~10年程度ですが、会社によっては転勤が少ないケースもあります。
それには下記の2つの条件が当てはまる会社が該当します。
・家賃補助がない会社
・MRの数が少ない会社
それでは、1つ1つ理由を確認していきましょう!
家賃補助がない会社
多くの製薬会社は、長期滞在者は家賃補助が徐々に無くなっていく制度です。
一部、家賃補助が会社の給料に組み込まれている会社もあります。
その分税金も高くなりますが、住める家賃の上限金額や場所も制限がありませんので、好き勝手に住む場所を選べます。
会社にとっても家賃補助の問題を考えなくても良いので、長期滞在者になっても問題ありません。
むしろ、配属地の家賃補助が考えられた年収で入社しているので、地方⇒都会であれば、実質の年収は減ってしまいます…
そのため、無理な異動はさせたくないのが、家賃補助がない会社の考えです。
MRの数が少ない会社
MRが少ない=支店長や本社レベルまで個人の家庭環境など細かいところまで理解してもらえる。
組織が小さいと本当に些細なところまで理解してもらえるので、希望が比較的通りやすいです。
また組織自体が小さいので、本社の部署に移動させようと思っても、ポストがなかったりします…
そのため人材の流動性は制限されています。
転勤が少ない製薬会社に入社するためには?
この2つの条件をクリアするのは製薬会社の中でもベンチャー企業です。
ベンチャー企業はMRの数も100人未満ですし、家賃補助もありません。
そもそも単身赴任手当など福利厚生も整っていないケースもあります。
どうぞご自由に~と言わんばかりの風土がありますね…
給料は保たれたまま、転勤のリスクも少なくなりますので1つの答えとしてベンチャー企業への転職はアリかもしれません。
ただ1つ問題があって、MR数が少ないので採用自体も狭き門です。
そのため常に色々なツールで情報収集していないと知らない間に募集が終了しているケースがあります。
年収600万以上のMRはビズリーチやキャリアカーバーなどのハイクラス転職サイトに登録して情報収集する必要があります。
なかなかすぐに転職できないと思いますので、1~2年程度を目安に根気よく転職活動をされることが必須になってきます。
関連記事:【年収600万円以上のMRが、損をしないために必ず登録しておきたい転職サイト5選】
まぁ~、長い人生を考えると1~2年はスグに終わりますね。