年収1000万のMRが転職で失敗した実話…製薬業界の大寒波時代を生き残る術
数年前プライマリー領域で働いていた時に、1度本気で転職活動をした過去があります。
MRをしていれば、勤務地、年収、待遇の問題など様々な不満が重なり、誰しも転職をしようかな?と思った経験はあるのではないでしょうか?
例外なく僕もその1人でして、待遇の不満が爆発して、意気揚々と転職活動に踏み切りました。
ただ…恥ずかしながら、失敗しています。
今振り返ると落ちて当然だと思いますし、今後はそのような失敗がないように日々のMR活動に邁進しています。
面白い事にそうやって活動すれば、以前よりMRの仕事が好きになりました。
昨今、色々とM&Aやリストラが製薬業界を賑わせていますが、そんな中だからこそ自分のブランドを固めていきたいと思っています。
失敗した奴が、何を語ってんだよ!
と、聞こえてきそうですが、失敗したからこそ同じ過ちを、同じ志を持ったMRに味わってほしくないです。
極論ですが、会社は僕を守ってくれません。
自分の人生の主人公は自分なので、しっかりキャリアを考えて転職のタイミングがくれば、自分の意志で能動的にアクションを起こせる環境づくりをしておく必要があると感じます。
将来に不安を感じるのであれば、この記事を読んで是非アクションまで繋げてもらえれば嬉しいです。
それでは本編をお楽しみください。
目次
MRの転職をしようと思ったキッカケ【フェーズ1】
冒頭でも少し触れましたが、僕が転職をしようと思ったキッカケは待遇です。
年間の数字評価が最高評価で、行動評価が最低評価でした。
当然、納得のいかない僕は、当時の所長に聞くと支店と営業所のバランスをみて評価したと言われました。
意味が全く分かりません…
支店長に聞きに行っても、所長のMR評価を下げることはあっても上げることはほぼないと言われ、この会社は人を見る目がない!と見切りをつけて、転職活動に踏み切ったのです。
当時、結婚しており子どももいましたが、家族の理解も得られたので全国どこにいってもいいや!と意気揚々とMR→MRの転職活動を始めました。
理想のMRはベンチャー企業だと感じ、必死に情報集めた【フェーズ2】
当時、プライマリーだった僕はオンコロジーMRの働き方に理想を抱いていました。
理由は患者さんベースで1例1例症例を獲得しているスタイルを当時、配属先で仲良くしてもらっていたオンコMRに教えてもらっていたからです。
この方は全国でもトップレベルの売上で、海外旅行にも何回もいかれる凄腕MRです。
ただオンコロジーMRへの転職条件に3年以上の経験が書かれていたので、受ける前に門前払いです。
色々な条件を見ても、経験している領域しか転職ができないのかな…と諦めかけていた時、JACリクルートメントのエージェントからベンチャー会社の話を聞きました。
「これだっ!」
と身震いがしたのを、今でも洗礼に覚えています。
正直、情報収集までは完ぺきだったと思います。
理由は多くの転職サイトに登録した事でした。
そうすることで現在出ている転職の案件を漏れなくゲットできていたからです。
案件によっては、限定した会社のみ扱っているものもありますからね。
転職は大きな人生の転換期です、まさか投げやりにエイヤーってやっていないですよね…
しっかり情報収集はしましょう!
以下は、僕が活用した結果良いなと思っていて、今も情報収集に利用している転職サイトです。
★の数はおススメ度合いなので、良かったら登録してみてください。
どれも基本無料なので、ノーリスクで情報収集ができます。
★★★【ビズリーチ:ハイクラスに特化した転職サイトです】
★★★【JACリクルートメント:外資やベンチャーに強い】
★★★【MRBiZ:MRに特化した転職サイト】
★★★【キャリアカーバー:リクルートNEXTのハイクラスVer.。エージェントを選べます】
★★☆【doda:大きな網を張るイメージです。質は上の4つほどではありませんが…広く浅く需要が分かります】
★★☆【リクナビNEXT:転職目的でなくても、グッドポイント診断など幅広いサービスが無料で使えます】
★★☆【ミイダス:自分の学歴などを入力するだけで、市場価値が分かります。発想が面白い】
いざ書類選考!【フェーズ3】
転職をする際は、履歴書と職務経歴書の提出が必要になります。
就活のエントリーシートの社会人Ver.ですね。
いざ書こうと思っても、これまでの経歴はスラスラ書けますが、自分自身の自己分析は難しく非常に手こずった記憶があります。
なぜなら、日々の業務に追われ、いつの間にか目の前の業務を裁くのが仕事になっていたからです。
長所と短所を言語化するのにもの凄く時間がかかりました。
今は、リクナビNEXTで自己分析(グッドポイント診断)が無料できることを知ったので、簡単に言葉にしてくれるので案外使えます。
苦労した結果、無事書類審査を通りました。
実はこの書類審査倍率が30倍だったそうで、奇跡としかいいようがありません!
書類は見事合格、次は面接だ!【フェーズ4】
問題はココでした…
不合格の原因です。
2次面接まであったんですが、私は1次面接で落ちてしまいました。
完全な準備不足です。
エージェントの方からも一度色々とアドバイスを頂いていたのですが、完全にサボっていました…
もう合格した気分になっていたんです。
これだけでは失敗した理由が、分かりませんよね…
僕は自分の実績を前面に出して、ここまでシェアを伸ばした!売り上げは!とある製品で全国2位だった!
だから、若いのに大手で大学病院を担当しているぞ!
御社に入社しても必ず実績は伸ばして見せます!
ザックリ語ると、こんな雰囲気です。
ちなみに、1次面接で聞かれたことは以下の通りです。
大体時間は2時間くらいでした。
自己PRを5分以内でしてください
シートに沿って質問攻め
今までで一番苦労した事は?
御社のイメージは?グローバルと日本のどちらの印象も聞かれました
苦手なタイプはいますか
その嫌いな人とどのように接したのか
一番近い人から、どのように思われていますか
何か質問はありますか
2週間後に不合格の連絡を頂きました。
落ちた理由が分からない…自問自答の時期【フェーズ5】
絶対数字は伸ばす自信があったので、何故自分を採用しないのだ?と自問自答の時期に入りました。
もちろん、会社の求める人材になり切って協調性なども出していました。
面接会場で、面接官もめちゃくちゃ前向きに採用したいと言ってくれました。
それなのに…
おそらく、面接官はHOWの部分が足りなかったのだと感じています。
1次面接をした面接官の質問からも分かるように、実績や業績は特には気にしていません。
困難な場面にぶち当たった時に、どのように模索して解決していったのかを聞きたかったのではないかという結論に至りました。
今後の対策と大寒波時代でも求められるMRになるためには
それを痛烈に感じた僕は仕事に対して、180度姿勢が変わりました。
このままじゃどの会社も採用してくれない…生き残れない…
今の会社で年配になった時に、会社に使われて終わるだけだ…とも思いました。
隣の席でリストラの話を真剣にしている年配MRをみていると自分の10~20年後を見ているようで恐ろしくなってきました。
だからこそ、大寒波時代でも求められるMRになる必要が僕たちの世代はあります。
そのために意識している事が3つあります。
【人生の主導権は自分】
いつも転職を頭に入れています。面白い会社・仕事があれば、サラリーマンであれフリーランスであれ、チェレンジしてみたい!
オンコ経験のみの案件もエージェントによっては未経験でも紹介してくれて、友人が採用されました。ちなみに彼はビズリーチを利用していました。
【会社だけの給与はリスクすぎる】
そのために経済的独立を目指しています。極論、会社の給料を貰わなくても生活ができれば、会社に依存することはありません。
【常に問題点を意識する】
常に転職できるように、物事も本質的な問題点を考えてアクションをしています。それが困難な経験を突破した経験になり、転職にも有利になると考えているからです。
まとめ
僕の会社は大手外資系製薬会社ですが、いつ何時何が起こるか分からない時代にきました。
30代のうちはチヤホヤされますが、歳を取るにつれて扱いも厳しくなってきます。
それは読んで頂いている皆さんの会社も同じではないでしょうか。
だからこそ若いうちから自分を磨く必要があると感じています。
転職を意識することで、どの会社からも認められる存在になるために頭をフル回転させます。
それが自然と働く姿勢が変わり、どんどん魅力的なMRになっていくんじゃないかと思っています。
リストラにビクビクするのでなく、リストラなんか関係ない人材になっていたいですね。
こんな感じで今日は終わりたいと思います。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。